背景

日常の点検や補修方法、補助事業制度など、ため池に関する各種情報を提供します。

【管理者ツールのご紹介】

PDF -ため池管理の手引き/大阪府環境農林水産部より

PDF -ため池点検チェックリスト


ため池の概要

ため池とは


ため池とは、降水量が少なく、流域の大きな河川に恵まれない地域などで、農業用水を確保するために水を貯え取水ができるよう、人工的に造成された池のことです。ため池は全国15万箇所存在し、特に西日本に多く分布しています。
ため池の多くは江戸時代以前に築造され、築造にあたっては、各地域において試行錯誤を繰り返して得られた経験をもとに造られたものと推測されます。

PDF - 農業用ため池一覧 大阪府(令和5年3月末時点)農林水産省公開資料より抜粋
 - 農業用ため池一覧 大阪府(令和5年3月末時点)農林水産省公開資料より抜粋

ため池の多面的機能


ため池は、農業用水の確保だけでなく、生物の生息・生育の場所の保全、地域の憩いの場の提供など、多面的な機能を有しています。
また、降雨時には雨水を一時的にためる洪水調節や土砂流出の防止などの役割を持つほか、地域の言い伝えや祭りなどの文化・伝統の発祥となっているものもあります。

ため池の災害


ため池の被災状況
近年の自然災害によるため池の被害は、平成16年の新潟県中越地震と10回にわたる台風の上陸や平成23年の東日本大震災による被害が顕著となっています。
直近10年間におけるため池の被害は、約79%が豪雨によるもので約21%が地震によるものです。

ため池の課題


近年、集中豪雨が頻発する傾向にあり、これに伴い土砂災害も増加傾向にあります。今後30年間に最大震度7クラスの地震が約70%の確率で発生すると言われている南海トラフ地震をはじめ、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震などの発生が懸念されています。
東日本大震災では、ため池決壊により尊い人命が失われるとともに、住宅や農地などでも被害が発生しており、大規模地震に備えた耐震照査と必要な整備の実施が急務となっています。
ため池の多くは、水利組合や集落などの受益者を主体とした組織によって管理されていますが、農家戸数の減少や土地利用の変化から管理及び監視体制の弱体化が懸念されています。


ため池の安全対策


ため池の周囲には都市化や混住化が進んでいるところも多く存在し、事故の危険性が増しています。 このような中、安全管理に対する施設管理者の意識高揚、関係者間の連携などが重要となってきています。


ため池の防災・減災対策に活用可能な補助事業


PDF - ため池の防災・減災対策に活用可能な補助事業(令和5年4月時点)農林水産省公開資料より抜粋


ため池ハザードマップ (外部リンク)


〇国土交通省のハザードマップポータルサイト(外部リンク)から閲覧可能です。(農水省ホームページより)

災害リスク情報などを地図に重ねて表示できる「重ねるハザードマップ」と、各市町村が作成したハザードマップを閲覧できる「わがまちハザードマップ」を公開しています。






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